ホットマン株式会社/代表取締役 坂本将之 氏
明治元年の創業から150年にわたり、ていねいな商品づくりを行なってきたホットマン株式会社。「お客様の快適で心豊かな生活に貢献する」という理念のもと、革新を続けてきました。
青梅の産業を盛り立ててきた事業変遷と今後の展望について、坂本代表にお話をうかがいました。
青梅の織物産業は時代と共に生産品目を変えながら発展し、昭和初期に「夜具地(やぐじ)」と呼ばれる布団側地の生産を中心に戦前の最盛期を迎えます。その後の戦争により一時壊滅状態となりますが、戦後の復興景気に乗って再興を果たします。そういった時代背景の中、昭和26年に弊社は「梅花紡織株式会社」として法人化しました。
昭和30年代に入ると青梅夜具地の商況にも陰りが見え始めました。このままでは青梅の織物産業に未来はないと考え、タオル産業への転換を進めたのが当時青梅織物工業協同組合理事長を務めていた弊社の初代社長でした。紆余曲折を経て、青梅でタオル製造が始まったのが昭和38年。弊社ではそれまでの絹織物や服地の製造で磨いた技術とセンスを活かした高級志向のタオルに特化して製造を開始します。
当初は問屋への卸売りを行っていましたが、「自らの手で、お客様に商品と共に安心と信頼をお届けしたい」という強い想いから、六本木に直営店「ホットマン」をオープン。
当時、タオルの色は4色で事足りると言われるくらい単純なものでしたが、ホットマンでは24色の豊富なカラーバリエーションを展開しました。これが時流に乗り、メディアにも取り上げられたことで、その後はファッションビルを中心に出店が広がっていきます。当時の主な顧客層は20代~30代でした。
時代の変遷とともに、顧客層の年齢が上がり、現在は百貨店をメインに出店。こだわって作ったタオルがご贔屓いただくようになり、店舗へ足を運んでくださる常連のお客様も増えました。
平成25年に、ホットマンの代名詞ともなる「1秒タオル」の展開を開始しました。
1cm角のタオルを水に浮かべ、沈み始めるまでの時間を計測する沈降法という吸水試験法があります。日本のタオルの基準は60秒以内ですが、ホットマンの「1秒タオル」は1秒以内で沈み始める圧倒的に高い吸水性を誇ります。
続いて平成26年には、日本初の「日本製フェアトレードコットンタオル」を発売。
私がこの商品を提案した背景には、タオルの原料である綿生産者の労働や生活環境に対する問題意識がありました。「高い品質を追求しながら、全ての工程に関わり責任を持つ」という想いから、仕入れ先にも目を向け、生産・製造に関わる全ての人が幸せになれる仕組みを作りたいと考えました。
弊社の「フェアトレードコットンタオル」はSDGsの観点からも注目を浴び、メディアで取り上げていただくことも増えてきました。また、SDGsをテーマにしたセミナーで講師を依頼される機会もいただいています。ありがたいことに、企業ノベルティとして利用したいという声も増えてきました。
弊社のフェアトレードコットンタオルは、厳しい監査が必要な国際認証を取得しています。この認証は、生産・製造に関わる全ての企業が認証を受ける必要があり、弊社だけでなく原料の生産者であるセネガルの団体や輸入業者まで認証を取得しているため、トレーサビリティも確実に行えます。
わざわざ名乗らなくても、フェアトレードであることが当たり前の社会を作っていきたい。そのために、少しでも貢献していきたいと思っています。
「お客様の快適で心豊かな生活に貢献する」という創業当初からの理念に、私は「1人でも多くの」という文言を追加しました。1人でも多くの方に、自社の商品を、自信を持って拡げていく。
この根底には、創業以来続く、誠実なもの作りの精神があるのです。
【事業内容】
繊維製品の製造・加工および販売
【代表者】
代表取締役 坂本 将之
【所在地】
東京都青梅市長淵5-251
ホットマン株式会社
https://hotman.co.jp/
ホットマン【公式】オンラインショップ
https://www.hotman-onlineshop.com/
青梅の産業を盛り立ててきた事業変遷と今後の展望について、坂本代表にお話をうかがいました。
時代に合わせ、青梅の産業をけん引
本社を構えている東京都青梅市周辺は、鎌倉時代頃から織物が盛んだったという記録があります。その青梅で明治元年に、「田中織物工場」として創業したのが、現在のホットマンのルーツ。当時人気を博していた「青梅縞」と呼ばれる縞柄の着物生地などを製織する絹織物製造業としてスタートしました。青梅の織物産業は時代と共に生産品目を変えながら発展し、昭和初期に「夜具地(やぐじ)」と呼ばれる布団側地の生産を中心に戦前の最盛期を迎えます。その後の戦争により一時壊滅状態となりますが、戦後の復興景気に乗って再興を果たします。そういった時代背景の中、昭和26年に弊社は「梅花紡織株式会社」として法人化しました。
昭和30年代に入ると青梅夜具地の商況にも陰りが見え始めました。このままでは青梅の織物産業に未来はないと考え、タオル産業への転換を進めたのが当時青梅織物工業協同組合理事長を務めていた弊社の初代社長でした。紆余曲折を経て、青梅でタオル製造が始まったのが昭和38年。弊社ではそれまでの絹織物や服地の製造で磨いた技術とセンスを活かした高級志向のタオルに特化して製造を開始します。
当初は問屋への卸売りを行っていましたが、「自らの手で、お客様に商品と共に安心と信頼をお届けしたい」という強い想いから、六本木に直営店「ホットマン」をオープン。
当時、タオルの色は4色で事足りると言われるくらい単純なものでしたが、ホットマンでは24色の豊富なカラーバリエーションを展開しました。これが時流に乗り、メディアにも取り上げられたことで、その後はファッションビルを中心に出店が広がっていきます。当時の主な顧客層は20代~30代でした。
時代の変遷とともに、顧客層の年齢が上がり、現在は百貨店をメインに出店。こだわって作ったタオルがご贔屓いただくようになり、店舗へ足を運んでくださる常連のお客様も増えました。
高品質を追求しながら、全工程に責任を持つ
平成20年に、製造を担当していた梅花紡織株式会社と、販売を担当していたホットマン株式会社を合併しました。これが現在のホットマン株式会社です。私は梅花紡織株式会社設立から数えて7代目の社長で、社長就任前には製造現場、工場長、研究開発やマーケティングを担当してきました。平成25年に、ホットマンの代名詞ともなる「1秒タオル」の展開を開始しました。
1cm角のタオルを水に浮かべ、沈み始めるまでの時間を計測する沈降法という吸水試験法があります。日本のタオルの基準は60秒以内ですが、ホットマンの「1秒タオル」は1秒以内で沈み始める圧倒的に高い吸水性を誇ります。
続いて平成26年には、日本初の「日本製フェアトレードコットンタオル」を発売。
私がこの商品を提案した背景には、タオルの原料である綿生産者の労働や生活環境に対する問題意識がありました。「高い品質を追求しながら、全ての工程に関わり責任を持つ」という想いから、仕入れ先にも目を向け、生産・製造に関わる全ての人が幸せになれる仕組みを作りたいと考えました。
弊社の「フェアトレードコットンタオル」はSDGsの観点からも注目を浴び、メディアで取り上げていただくことも増えてきました。また、SDGsをテーマにしたセミナーで講師を依頼される機会もいただいています。ありがたいことに、企業ノベルティとして利用したいという声も増えてきました。
弊社のフェアトレードコットンタオルは、厳しい監査が必要な国際認証を取得しています。この認証は、生産・製造に関わる全ての企業が認証を受ける必要があり、弊社だけでなく原料の生産者であるセネガルの団体や輸入業者まで認証を取得しているため、トレーサビリティも確実に行えます。
フェアトレードが当たり前の世の中に
今は「フェアトレードコットンタオル」に注目をいただいていますが、最終的には「フェアトレード」という言葉がなくなればいいと考えています。わざわざ名乗らなくても、フェアトレードであることが当たり前の社会を作っていきたい。そのために、少しでも貢献していきたいと思っています。
「お客様の快適で心豊かな生活に貢献する」という創業当初からの理念に、私は「1人でも多くの」という文言を追加しました。1人でも多くの方に、自社の商品を、自信を持って拡げていく。
この根底には、創業以来続く、誠実なもの作りの精神があるのです。
企業情報
ホットマン株式会社【事業内容】
繊維製品の製造・加工および販売
【代表者】
代表取締役 坂本 将之
【所在地】
東京都青梅市長淵5-251
ホットマン株式会社
https://hotman.co.jp/
ホットマン【公式】オンラインショップ
https://www.hotman-onlineshop.com/
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2007年7月にオープンした多摩の地域密着型ブログサービス「たまりば」が、地域経済の発展にも寄与すべく、2020年7月より、地域に根付いた経営をされている中堅・中小企業様をご紹介し、たまりば独自の経営者様のコミュニティを創出しようと、社長インタビューコーナーをオープンさせて頂きました。
企業の社長様を掲載して終わりというコーナーではなく、業種を超えて、地域を超えて、ビジネス共創コミュニティをつくりあげたいと考えています。
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